思ってることは同じなのに、ね





                 「今日からウチの家族になるだ」


                 あの日、俺は本能で、こいつは俺が命を懸けて護らなければならない存在なんだと、思ったんだ







                 「一護、あたしにも、死神のシゴトを手伝わせて欲しいの」

 
                 コチ、コチと時を刻む秒針の音がやけに大きく室内に響いて、痛いらいに鼓膜を震わせた。

                 瞬きすら億劫だというように、 自分を見るの瞳はあまりにも真直ぐで、そして真剣だった。

  

                 「――お前、言ってる意味分かってんの?」


                 死神のシゴトを手伝う=虚と闘う、と言うこと。簡単にやる、と口にしていいものではない。

                 いくら霊と言えども、襲われれば怪我もするし下手をしたら命に関わるような傷を負うかもしれない。
  
                 しかも、常人では見ることのできない死神の姿を、も俺と同じように見えていた。

                 と、言うことは、も俺と同じ、霊的濃度の高い魂を持っているということだ。

                 何の力も持たないが、自ら虚に飛び込んでいくなんて自殺行為に等しい。

                 そんなこと、絶対許さない。死ぬなんて許さない。俺の側からいなくなるなんて許さない。

                 いつまでも側で笑っていて欲しい。だから、当然―――。



                 「駄目に決まってんじゃねーか!!!!!」

                 「ど、どうして!?」

                 「お前分かってんの?これは遊びじゃねーの!下手すりゃ死ぬかもしれねーんだぞ!?」

                 「そんなの一護だって同じじゃない!」

                 「俺はルキアから死神のチカラを貰ったからいいんです!」

                 「あ、あたしだって…!」

                 「!!!」






                 ―――何のチカラも持ってないお前に何ができんだよ、はっきり言って、足手まといだ






                 「……っ…」

                 「お前は、黙って、俺に護られてればいいんだよ」





                 危険な目に合わせたくない、その気持ちが強すぎで、自然と口調が強くなるのを止めることが出来なかった。

                 は何かを堪えたようにぐっと口を噤む。その姿を見て、諦めてくれたかと思った。

                 しかし、の瞳は依然と瞳に強い輝きを残したままで。








        あたしは護られるだけのお飾りにはなりたくないの。






                「…一護の、分からずや」


                瞳を僅かに潤ませて、は部屋を飛び出した。








 
                「―――分からずやはどっちだよ」

  


                俺の気も知らないで、と零した溜め息と、言葉は、きっとには届いていない。

                苛立つ気持ちを吐き出すように、俺は部屋の壁を叩いた。