ドリーム小説




  ストロベリーパニック!! 





 「何で?何で僕のいちご食べたん?」

 「だ、だから本当にごめんってば…!」

 「あんまりやわぁぁあ!」


  大粒の涙をボロボロと流して泣き出した章大にあたしは彼の年齢を疑わずにはいられない

  けれど、章大にとっていちごは大がつくほどの好物であるから、他人に食べられようものならそれは彼にとって死活問題となるのだ

 (そう言えば前にすばる君にいちごをとられて号泣していたような気がするけれど)

 (あれは確かとったのにとっていない振りをしていたすばる君がおかしくて大泣きしたんだった…!)

 (しまった!)

 (ということは知らん顔していばよかったんじゃ…!)



 「うわあああん!」

 「ちょ、章大!本当にごめん!ごめんね!もう何でも言うこと聞いてあげるから許して!」

 「…ホンマに?」



  まるでその言葉を待っていたかのように泣くことをピッタリと止めた章大

  それまで号泣していたことが嘘のように眩しいくらいの笑顔を向けて、章大は自分の唇を人さし指でとんとん、と叩いた

  その笑顔に嫌な予感を感じて咄嗟に身を引こうとしたけれど、腰に腕を絡められて身動きがとれなくて


 「な、何?」

 「じゃあ、からチュウして?」

 「は、」



  唖然として言葉を紡ぐことが出来ないことをいいことに、章大はあたしの返事を待たずに唇に食らい付く

  それはまるで食べられなかったいちごの代わりだと言わんばかりに、味わうように深く深く