ドリーム小説


  一目惚れなんてもの、あたしは信じない

  要するに、一目惚れというのは、相手の外見であるとか、纏う雰囲気に恋をするということでしょう?

  それはつまり、相手の第一印象に恋に落ちるということ

  けれど、第一印象ほど当てにならないものはないとあたしは思う

  自分が持っていた印象と違っていたと気付いて、そのギャップに愕然とし、何度も恋をしては別れている友人をこの目で見てきているから

  だから、あたしは、一目惚れなんて、絶対に信じない


 「あ、そうだ!に紹介したいやつがいるんだった!」

 
  隣のクラスのミキちゃん(だったかな)に一目惚れをして、猛烈アタックをしたのはいいけれど

  束縛を嫌い自由気ままに生きる仁にとって、彼女の想いはどうやら重たかったらしく

  もののニ週間で別れてしまったこの男にあたしは心の底から呆れて果ててしまうのはもう日常と化してきていて

  こんな仁をいつも見ているから、あたしは一目惚れを信じることは出来ないのだとつくづく思うのはいつものこと


 「誰?」

 「そろそろ来るころだと思うんだけどー…ああ!きたきた!おーい亀!こっちこっち!」


  仁が紹介したいという友達に大した興味もなく

  大好きなイチゴミルクを飲みながら、午後の授業はなんだったかな、とか、そういえば中丸に教科書返してなかったな、だとか

  そんな些細なことを考えていたら、ふ、と顔にかかる影に思わず眉を寄せて


 「ああ、あんたが仁の友達の…えーとちゃん?」


  顔を上げてみると、至極柔らかく笑う彼の姿が目に入ってきて


 「俺は亀梨和也、よろしくね」


  その笑顔に、ほんの少しでも、時が止まってしまったかのように感じただなんて、そんなこと
  




   これがいわゆる、一目惚れってやつですか?

  
  


  初対面にも関わらず、この人のことをもっと知りたい、その感情が芽生えたならそれはきっと、相手をスキになった証拠

  言い換えるなら、すなわち、一目惚れをしたということ