ドリーム小説


 「〜…いい加減我慢するの止めたら?ほらほらーこのビスケットうまいよ?」

 「ちょ、仁!誘惑するの止めてって言ったでしょ!」


  の目の前でビスケットをひらひらとちらつかせたら、持っていた手をパシンと叩かれた上に睨まれた

  確かに、間食を止めると宣言した彼女に甘いお菓子を見せるのは誘惑しているとしかいいようがなく

  友達に顔が丸くなったと言われたことがショックだったと言うは泣きそうな顔で俺に痩せることを宣言した

  けれど、は甘いものが大好きだから、恒例の午後三時のおやつとか風呂あがりに食べるアイスがなくなるのは拷問としか言いようがなくて

  少しでも気を紛らわそうと、紅茶をノンシュガーで飲み干す彼女の姿は彼氏の自分としてはいたたまれない


 「、知ってる?そこまで我慢してると、かえってストレスで太るんだぜ?」

 「う、そんなこと…!」

 「つまりさー食べた分だけ消費すればいーんでしょ?」


  にこにこと仁が笑いながら近付いてくるものだから、がその笑顔に嫌な予感を感じて後ずさり

  の背中が壁についたことを確認して、仁は顔の真横にすらりと伸びた腕を置いて脱出口を塞いだ


 「知ってる?キスって約一回10カロリー消費するんだって」

 「だ、だから?」

 「だから、いくらでも食べていいって言ってんの、その度に俺が消費してあげるから」


  ね?と耳もとに口を寄せて囁く、出来るだけ低く甘く、そして頭に響くくらいの声色で


 「お望みなら、キス以上のこともしてあげるよ?」  
  

  でも、その前にまずは10カロリー消費ね、との唇に喰らいつく






  隠し味にどきどきがはいっております、
          どうぞご賞味下さいませ