姉のには最近生まれたばかりの娘がいる。
―――・・・・待っていたよ。 ずっとずっとお前に会いたかった。















「・・・・・どうした?桜桃、」



桜桃をゆっくりとした動作で抱き上けば、さっきまで泣いていた姪っ子はぴたりと流していた涙を引っ込めた。じいっと俺を見やる瞳の色が姉のそれにそっくりで思わず笑ってしまって。また泣き出さないようにと。桜桃を落ち着かせるようにぽんぽん、と背中をたたいてあやせば。桜桃は 「 あー 」 とっさっきまでの様子は一変。顔を綻ばせて何かをねだるように、小さな腕を目一杯、自分の方へと伸ばしてきた。  ああ、そう言えば。  「 こうしていると 落ち着くみたいなの 」  前に姉さんが桜桃を腕に抱きながら言っていたことを思い出して。あの時に姉さんがやっていたのと同じように。そっと指を伸ばせば、桜桃は嬉しそうに手の平全部で譲の小指を握った。生まれたばかりなのに、握る指の力が強くて。そしてその温かさにたまらず頬が緩む。こんな様子じゃ自分も兄さんのことをとやかく言えたものじゃないな。なんて苦笑いをしながら。「 桜桃 」ともう一度名前を呼べば、握る指の力が僅かに強まった気がしたものだから。たまらず自分も、桜桃を抱き締める腕に力を込めた。 











「・・・・あら、泣き止んだの?」
「・・・・ また寝ちゃったけどね、」
「へーえ ・・・・ ふふ 、 そう、」
「・・・・ え 、 なに ?」
「ん? だって、いつも私か弁慶さんがあやさないと泣き止まないのに、珍しいこともあるもんだなって、」
「ふーん・・・・、」
「 ねえ、  譲 、 」


が可笑しそうに名前を呼ぶ。



「・・・ もしかしたら私たちって思ってる以上に似ているのかもね? 」











きらきらひかる












「・・・・ え!!?ってことは桜桃は俺を姉さんだと思ったってこと・・・!?」
「じゃない?どちらかと言えば、譲の方が中世的な顔だちだもの、」
「普通は兄さんだろ!!!だって兄さんと姉さんは双子・・・!!!!!」
「そうは言っても、今は将臣の方が年上でしょ?」
「・・・・・・・・・・・姉さん、」
「うん ?」
「・・・・お願いだからこれは兄さんと弁慶さんだけには、言わないで・・・・」
「ふふ、はいはい分かりました、」