家族が一人、増えました。



「わあああ可愛い!可愛い!」
「望美!次は俺に抱かせろ!」
「やだよー、将臣くんさっきも抱いたでしょ!次は私の番だもん、」
「いいじゃねえかよ、減るもんでもねーし」
「確実に減るよ!」


私の腕の中には生まれたばかりの新しい命があって。それが何だかすごく不思議な感じだった。腕の中で、赤ちゃんはすやすやと寝息を立てていて。それがあまりにも気持ちよさそうだったものだから、思わずほっぺをつんつん、と突いてみる。赤ちゃんはまるでマシュマロのようだ、と望美は思った。小さくて。ふわふわしていて。やわらかくて。そして何だか甘い感じがする。自然と頬が緩んだ。


「望美!代われ!」
「だから!将臣くんはもうさっき抱いたでしょ!」


何だよ、いいじゃねえかよ。将臣くんは拗ねたように顔を背けた。今からこんなに赤ちゃんに御執心だったらこれから大変だろうな、と望美は苦笑いを一つ。(例えば彼氏ができたとか)(まだまだ先のことだけど結婚とか・・・)(考えるだけで大変そうだ)赤ちゃんにべったりなのは弁慶さんはもちろんのことで。それはもう目に入れても痛くないほどの溺愛ぶりで、片時も側から離れようとしないし。将臣くんも譲くんも自分の姪っ子を我こそは我こそは!と抱こうとしているし。まあ弁慶さんは自分の娘だし、将臣くんと譲くんにとっては自分の姪にあたるから、その気持ちは分からなくもないんだけれど。そこに九郎さんが俺にも抱かせろ!と加わればもうそれは大変な騒ぎになるというわけで。その騒がしさに赤ちゃんが泣いてしまったのは言うまでもなく。慌ててかけつけたちゃんの雷が落ちたのはついさっきのことだ。


「弁慶さんに似てるかな?」
「まー髪の色はそうかもな・・・・お、」
「・・・あ、起きた!」


すやすやと寝ていた赤ちゃんがぱっちりと多きな蒼い目を開けた。ぱちぱちと瞬きする仕種が本当に可愛いくて胸がふんわりと温かくなる。


「・・・・あ、起きた?」
、」
ちゃん!ねえねえちゃんの赤ちゃんすっごく可愛い!」
「ふふ、ありがとう望美」
「そう言えば、名前は決まったのか?」
「うん!・・・・おはよう、桜桃(ゆすら)、望美ちゃんと将臣伯父さんよ、」


初めまして桜桃ちゃん。ずっと貴女に会えるのを楽しみにしていたよ!







きらきらひかる










「目の色はちゃんに似てるんだね?」
「そう?」
「これはもうに似て美人になるな!!!!!」
「「・・・・・」」
「あーもうほんっと可愛いなー!桜桃はー!!」