俺の双子の妹・・・いろいろあって今は四つ下なのだが、まあ、その妹がとにかく結婚した。
妹よりも八つも上で、俺よりも四つも年上の男と。



まあ、知ってはいる男なのだが、これがまた中々喰えない男で。仲間として見るならばまあまあいいヤツなんだが敵には絶対にしたくない男ナンバーワン。そんな男に妹が見初められて結婚なんてことになったからさあ大変。兄の立場としては大事な大事な妹の旦那になんかになるのは絶対に反対なわけで。本音を言えば結婚なんてさせたくなかった。させたくなかった、のだが。誰に似たのか、中々強情な妹は兄の言うことなんてまったく聞きゃしない。そのくせ「私が選んだ人よ、文句ある?」と喧嘩腰になって言うものだから「そんなことはない、」以外に言えるだろうか。言えないよなあ・・・。そんなこんなで婚儀当日を迎えたわけだが―――・・・それはもう妹が幸せそうに笑っていて。その相手も今までに見たことがないくらいに、至極柔らかく笑っているものだから、これはもう認めざるを得なかった。…が、あんな厄介な義弟ができるのはやっぱり嫌なことにかわりはない。


「将臣くん、僕の顔に何かついています?」
「いんや、別に」
「・・・今日は一段と喧嘩腰ですねえ」
「気のせいだ気のせい、それよりものやつ大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ、僕がついていますから・・・・ただ、」
「働きすぎる・・・ってか?」
「そうなんです、安静にしろと言っているんですが、聞かなくて」



まったくこちらは気が気じゃありませんよ、と笑う妹の旦那は昔よりも自然に笑うようになった。前は嘘くさい笑顔だったというのに、いつの間にこんな顔で笑うようになったんだろう。そう考えると、俺が思ってる以上に、妹とこいつの相性はいいかもしれない、と思えてきた。いや、実際いいのだろう。しかも、なんだかんだと話が合っている俺等も、以外と相性がいいのかもしれない・・・なんて、絶対に本人には言ってやらないが。


「弁慶さーんっ、将臣ーっ!ちょっと手伝ってくれるー?」
「んな!?お前!!!姿見えないと思ったら何やってんだっ!」
「何って久しぶりに会ったお兄ちゃんにご飯を作ろうと思って、」
「そんなものいいから!お前はじっとしてろ!!!!」
「え?でも、」
「はいはいさん、大人しくしましょうね」







きらきらひかる






まあ、とこいつが幸せそうに笑ってるからよしとしよう。なんて思ってしまう自分は相当なシスコンだと思う。