ちゃんの赤ちゃん、凄く楽しみなの、もちろん朔も楽しみにしてるのよ」
「うん、」
「絶対に首が座ったら抱かせてね、絶対よ!」
「ふふ、分かった分かった」
「・・・でもね、赤ちゃんが生まれたらもうこうしてちゃんとゆっくりお喋り出来なくなるんだよね・・・」


そう考えると寂しいの。だからね、ちゃん、赤ちゃんが生まれたら朔も入れて4人でお喋りしようね。
膨らんだお腹を望美が優しく見つめる。 触る? と聞けば少し戸惑いながらそれでも嬉しそうに小さく頷いて彼女は遠慮がちに手を伸ばした。優しく触れた望美の指先が温かい。


「早く出ておいで、そしたら、いっぱいお話しようね」
「・・・ どんな?」
「お父さんのお話、もー私の大好きなちゃんを奪った罪は重いんだから!あることないこと吹き込んでやろうかしら、」


ふん、と鼻息を荒くさせながら私のお腹に触れていない方の手を、望美は固く拳を作り握りしめた。ああ、どうやら私の旦那さんは厄介な敵をつくってしまったみたい、とは苦笑いを、一つ。大切な大切な私の幼馴染み。私の、大事な大事な妹。小さい頃から「 ちゃん、ちゃん 」と私の後を付いて回っていた彼女にとって、今の心境は、大好きなおもちゃを取り上げられてしまった子どものそれと似ているだろう。だから、ほら、望美のほんのり色付いた頬はぷう、と膨らんでいる。それが、溜まらなくおかしくて、声を上げて笑ってしまった。

「・・・ なら、私は大好きな望美の話をしようかな、お母さんは誰よりも強くて優しい何でも話せる最高の親友を持ったのよって、ね」




だから、貴女も私が望美と出会えたように、素敵な友達に巡り合えますように。


  

きょとん、とした顔をした後、私の言葉に望美の顔が一瞬でくしゃり、と歪んだ。「 ちゃん 、」「 ん? 」 目を合わせて声を揃えて照れあって笑い合う。





きらきらひかる







ちゃん、大好きよ」
「うん、知ってる」