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僕らの日常 とても、しあわせなゆめを、みていたようなきがするの。 夜中にふと目が覚めて、無意識に彼の呼吸を確かめる。身体に絡まるすらりと伸びた四肢は。まるで逃がさないと言わんばかりに、その強さは緩まない。はこの瞬間を何よりも愛しいと思う。彼の身体に包まれると、自然と深いまどろみに誘われて眠りにつけるし、そして何より、悪夢をみることもなくなるからだ。 一体いつからだろう? 起こさないように、そっと彼の背中に腕を回して、ぎゅっと力を込めると、彼の体温が直に肌に伝わってくる。そのたびに、ああ、彼は、はここにいるのだと、はほっと安堵の溜め息を吐くことができるのだ。無意識の行動とはいえ、もはやこれは癖かしら、とは思う。の胸に頬をすり寄せながら、一体いつからこんなに自分は臆病になったのだろう、とふと考えた。けれど、考えるまでもなくそれはもう、分かりきったこと。そう、それはきっと。昨日まで当たり前のように隣にあった存在が、一瞬で消えてしまう、その絶望感を、知ってしまった、からだ。 「・・・・ いなく、ならないで」 、と鼓膜を震わすのは柔和なあの人の声。そのたびに涙の海に溺れそうな感覚に陥ってしまうの。気が付けば頬の上を次から次へと雫が伝った。逆に冴えてゆく頭では 泣くなんて、馬鹿みたい なんて思っても、涙は止まる様子はない。涙を止めるように、の胸に顔を埋めれば、柔らかな薫りが肺に積もって苦しくなった。このままこの薫りに溺れて窒息できたらどんなに幸せなことだろう、なんて。 夢から覚めたときの、絶望感。 目が覚めたらまたあの頃のように、あの人が、テッドが、 「 、」 と呼んでくれて、と一緒に 「また寝坊か?まったくお前は仕方のないヤツだなあ」 なんて笑ってくれているのでないか。なんて淡すぎる期待を抱いて、毎朝崩れさる希望に落胆する。 「・・・・、テッド 、」 馬鹿だな、なんてあなたは笑うかもしれないけれど。それでもわたしにとってあの三人で過ごした日々はそれほど。涙が出るくらいに愛しかったの。 午前2時の衝動 (それは、夢よ覚めないで、と願ってしまうほどの) |