僕らの関係










僕らの関係





「ぎゃああああああああああああ…」
「え、」



ある快晴な昼下がり。石畳の屋上で。本を読む。それが日課となっている毎日。変わらない日常。そこに突如としてわき上がった悲鳴に、は大きな黒瞳をぱちぱちと瞬かせた。


「…何かいま、悲鳴聞こえなかった?」
「気にすることはないよ」


ある快晴な昼下がり。石畳の屋上で。同じく本を読む。の隣で分厚い魔導書に視線を本に当てたまま、ルックは答えた。


「でも、」
「大したことないでしょ、恐らくどこかの放浪人が放蕩息子を成敗でもしたんじゃないの」
「……それって、」
「気にすることない、だって僕らにそんな知り合いはいないでしょ」


ねえ、と彼は至極柔らかな声色で彼女の名前を呼ぶ。


「大丈夫、他人だから、」
「……………」




あるときは他人