なーんだ、好きってこういうことかあ











最近とても気になる子がいます。どうして気になるのかなあ?と普段あまり使わない頭をフル回転してもよく分かりません。何で?なんで?ナンデ?考えても考えても胸がきゅう、となるばかりで。ああ、そう言えばまだ彼女の名前すら知らなかったときも、こんな気持ちになったことがあったなあ、とリヒャルトははあ、と息を吐いた。きゅう、と胸がまた一つ鳴った。最初はただの気になる子だけだったのに。朧げだった輪郭が徐々に現れてくるように。彼女の存在は僕の中で確かなものになっていった。最初は名前が知りたかった。、という名前だと分かると今度彼女がどんな性格なのかが知りたくなった。見た目はとっても可愛らしい大人しい女の子。でも実は剣が使えちゃうところとか傷口に容赦なく消毒液をぶちまける不器用な一面があるって知って、(被害者はいつもロイ!)(おもしろーい)それだけじゃなんだか足りなくなってきて、もっともっと知りたいっていう気持ちが強くなった。調子に乗って抱きついたら、まるで血が通い過ぎてしまったように顔が真っ赤になったこと。 「僕に溺れてみませんか?」 カイルさんがよく女のひとに言うように、僕もに言ってみたらしばらく口も聞いてくれなくなったこととか。(あれはきつかったなあ)もっともっと、色んなが見たくなった。まだまだ知りたいんだ。ねえ、見せてよ。笑っ顔も、泣いた顔も、怒った顔も全部。くるくるとよく変わる表情すべて。ねえ、僕に見せてよ。のすべてが、知りたいんだ。ねえ、こう思うことってビョーキなのかな?


「…いやいや、結局、リヒャルトはのことが好きってことなんでしょ」
「好き、なの?」
「知らないよ、僕に聞くな、だって今の話そうとしか聞こえない」
「そーう?じゃあ王子さんが言うならそうなんだろうなぁ」
「そうなんだろうなあってお前ね…」
「ああでもね、確かにミューラーさんに対する気持ちとに対する気持ちは違うんだよねえ」
「へえ、どんな風に?」
「うーんとね、にはずっと僕の隣にいて欲しいって思うんだ」
「うん、」
「それでね、笑っていて欲しいって思うの」
「うん、」
「この気持ちを好きっていうのなら、王子さんが言うように僕はが好きなのかもしれないね」
「なーんだ、ちゃんと分かってるじゃん」
「てへ、」








あとは要するに僕に溺れさせればいいんでしょ?


「でしょ?王子さん!」「あーうん、まあ、そう、なの、かな…はは…(カイルのせいで面倒臭い知識がついた…)」