結婚しちゃう?
「姫様、私も姫様のように、王子と感動の再会をしても?」
リムスレ−アが詰め所に来たことで、その場は笑い声とそして苦笑いが溢れた
そこへ、突如として耳に馴染んだのはのよく知る優しい声
「む…なら仕方がないの…」
渋々といった表情で、そして僅かに頬をふくらませながら名残惜しそうにリムスレ−アはに抱き着いていた腕をそっと放す
「お帰りなさいませ王子、ロードレイク視察、ご苦労様でした」
「…ただいま、」
妹に向ける笑顔とは違った優しい至上の微笑みを向けるに、詰め所に再び苦笑いが溢れる
国の王子が一人の女王騎士に御執心であるということは、この太陽宮に住まう者ならば誰でも知っていること
しかし、それを誰も咎めようとしないのは、この二人が昔からの幼馴染みであるということを承知しているからだ
「僕がいなくて寂しかった?」
ごく当然のようにはの腰に両腕を絡めて抱き締める
日常のことなので誰も非難の声は挙げないが、カイルが抗議をしようと口を開いたのでリオンがすかさず止めた
当のは恥ずかしいのか照れ隠しなのか、頬を紅潮させて微笑み一つと、はい、と小さめの言葉を紡いだ
それに満足そうに笑いながらも、次の瞬間に、はあれ?と声をあげる
「、もしかしなくても痩せた?」
カイルとリムスレ−アが同時に叫び声をあげたのは言うまでもないことで、ミアキスに至ってはあらあらと口の前に手を合わせて微笑んだ
「…王子、誤解を招くような発言は控えて下さいね」
「昔みたいにでいいって言ってるでしょ」
「話がずれてます、王子」
「そう?でも僕にとっては重要なことだから」
悪びれた様子もなく、至極柔らかく微笑まれての頭は頭痛がした
これからどういうことかと問いただされるに違いない、彼の妹と、不良騎士から特に
そして追い討ちをかけるようにとの会話を聞いてくっくっと笑いを堪えながらフェリドが一言
「、そんなにに執心なら、いっそのこと妻にしてしまったらどうだ?」
「フェ、フェリド様!?」
「なら大歓迎だぞ?」
「元よりそのつもりだから安心して父さん」
「!?」
咄嗟に呼んでしまった王子の名前には慌てて口を押さえる
しかし、当の本人は、ああやっと名前で呼んでくれた、と本当に嬉しそうに笑うものだから、怒る気力も失せてしまったのは当然のことで
恥ずかしそうに自分の胸に顔を埋めるには頬にキスを一つ送った
いとしいいとしいいとしい