ごめんなさい、ごめんなさい


  頬をつたう涙は止めどなく溢れて

  咽からは言葉よりも先に嗚咽が漏れて

  まるで涙の海に沈んでしまうのではないかと思わせてしまうような


 「、いい加減に泣き止まないか」

 「…っぅだ、だって…」


  ガレオンから告げられた真実は予想を遥かに超えるもので頭を鈍器で殴られたような感触がした

  彼が、ゲオルグが陛下とフェリドを殺害した、それが周知の事実であるということが世間では広まっているが

  彼をよく知るもの達は揃って否定をした、すべてはゴドウィンの差し金であると、声を上げて

  嵌められてしまったのだと信じて疑わなかったのだ、だから、皆口を揃えて言う――お前があの二人を殺すわけがない、お前を信じている、と


  その台詞がどれほど彼を苦しめたのだろう



 「ごめ、さな…!」



  自分は何を信じていたというのだろう

  彼の背中に背負われていたものを見ようともしなかった、いや、見ようとしなかったのかもしれない、自分は

  ゲオルグ様を信じていますから――何度この言の葉を口にした?その度に貴方の顔が、とてもとても切なくて、胸が締め付けられたことを忘れたわけではないというのに



 「…もういい」



  溜め息を吐きながらゲオルグはを抱き寄せた



 「――お前に泣かれると、どうしたらいいか分からなくなる」  


  髪を撫でる手つきがあまりにも優しく

  ああ、そんな貴方だから、私は何の躊躇いもなく貴方を信じたのです、世に広まる噂は嘘だと決めつけて








  はらはらと、零れ落ちる