ドリーム小説
黒と金のコントラストがとても印象的な女王騎士の隊服はにとてもよく似合っている、彼女に会う度にそう思う
彼女は貴族出身であるにも関わらず、女王騎士となった唯一の人で、とても変わり者だと宮中では評判であるが
フェリドや陛下、そしてやリムスレ−ア王女、サイアリーズと言った王族に大変気に入られている
それは単に親同士に交流があって、の幼馴染みということも関係してはいるだろうが
一番の原因は彼女のすべてを包み込むような温かさだろう――居心地がいいのだ、彼女といると、とても
「ゲオルグ様、私に剣を教えて下さいませんか?」
そんな彼女の台詞にゲオルグは目を丸めて驚いた
は見た目の柔らかな雰囲気からは想像がつかない程、物怖じしない性格であり、また剣術や紋章術にとても優れているからだ
「今のお前なら問題ないと思うが…」
「いいえ、私なんかゲオルグ様に比べたらまだまだですよ、見習わなければならない部分がたくさんありますし」
「しかし、どうしてまた急に」
「聞いてくれます!?」
待ってました!と言わんばかりにはゲオルグの腕を掴んだ、それはもうあまりにも必死な形相で身体を後ろに引いてしまう程に
彼女の話によれば、先日と手合わせをしたそうなのだが、これまで一度も王子に負けたことがなかった彼女が初めて一本取られたらしい
それが悔しくて悔しくて、の闘争心に火をつけたらしく
「…はぁ、まったくお前という奴は」
「だってゲオルグ様!」
の気持ちも分かるというもの
気になる相手にいつまでも護られてばかりだなんて、彼女の方が自分よりも強いだなんて男としての立場がないではないか
――それは今の自分にも言えること
「…お前は今のままで充分だ」
「えぇ!そんな!」
まさか断られるとは思っていなかったは驚きの声を上げた
「だってそうだろう?お前を鍛えて、今よりも腕が上がってしまったら」
の頭をポンと叩き
「お前を護る意味がなくなってしまうじゃないか」
さも当然のようにさらりというゲオルグに、は暫し呆然とし
その様子を見てゲオルグが耳もとで、そんな無防備な顔をしているとキスするぞ、と囁く
は飛び上がるほど驚いて慌てて身を引こうとしたが、顎を固定され、非難の声は吐息と混ざり口づけに消えた
愛ある嫌がらせ