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「え!?学内選抜に二人が出るの!?」
噂の二人の転校生はわたしの幼なじみだった。律の弟の響也とかなでという名の女の子。二人ともわたしが弟と妹同然に可愛がっていた大切な幼なじみだ。よく知った二人が見慣れない制服姿でオケ部にいたときは驚いたけれど、それ以上にまた二人に会えたことの嬉しさが勝って、思わず二人に抱きついてしまったのはついさっきの話。(すごい勢いで律に身体を離されたけれど)
「いいんじゃない?わたしは賛成!」
「先輩まで・・・!」
「だって二人にとっても良い経験になるし、それに何よりそれぐらいやらないとお互いに納得しないでしょ?」
ね?とハルの頭を撫でれば、「・・・、はい」とようやく納得したのかハルは渋々と頷いた。よし。
「・・・と、いうわけでわたしは律とハルのアンサンブルに入りまーす!」
「え、ちゃん!?」
「げっ、は俺らと一緒じゃないのかよ!」
「おばか、響也とかなでにはまだ四重奏は早いでしょ?」
「まずいなあ・・・、」
負けず嫌いなかなでと響也。それに大地がいればまったく問題ないだろう。わたしが律とハルのアンサンブルに加わるのは当然のことだと思うのだが・・・。このわたしの一言がきっかけでまた言い争いを始めたハルと響也に側でおろおろするかなで。うなだれる大地と。そしてその光景を眉間に皺を寄せながら呆れたようにみている律に。ああ間違いなくこの夏は騒がしくなるだろうというを確信して、思わず笑ってしまった。(そして律に笑い事じゃない、と頭をこずかれたのは言うまでもない話)
Stringendo
(そして物語は加速する)
「改めて、これからよろしくね!響也、かなで」
「うん!」
「おう、よろしくな、」
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